SGLT2阻害薬とは?


カナグルとスーグラはどちらも2型糖尿病の治療薬として使用されている薬剤で、SGLT2阻害薬(Sodium-Glucose Co-Transporter 2 阻害薬)に分類されるものになります。SGLT2は腎臓に存在し、尿中の糖分(グルコース)を再吸収する役割を果たしています。SGLT2阻害薬はSGLT2によるこの働きを抑えることで、尿中に糖分を排泄させ、血糖値を低下させます。
SGLT2は腎臓の尿細管において、グルコース(糖質)の再吸収の90%を担っています。SGLT2阻害薬はこのSGLT2を選択的に阻害することにより、グルコース(糖質)を尿中に排泄して血糖値を改善させます。元々は糖尿病の治療薬です。尿と共に1日に約300〜400kcalもの糖質を排出する事ができるので、服用開始後に体重減少やむくみの改善によるダイエット効果が期待できます。
主な作用とメリット
SGLT2阻害薬を服用することで主に以下のメリットが考えられます。
- 血糖値のコントロール
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腎臓での糖の再吸収をブロックし、余分な糖分を尿として排泄することで血糖値を低下させます。これにより、糖尿病の予防や改善、さらに血糖値が安定することで、肌荒れや体調不良の予防にも繋がります。健康的な血糖値が保たれることは、美容にとっても大きなポイントです。
- 体重減少のサポート
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糖を尿として排泄する際にエネルギーを消費します。このため、体重減少の効果が期待できます。特に食事や運動で体重を管理しきれない方にとって、カナグルはダイエットをサポートする薬として利用されています。体重を減らすことは、健康面でのメリットだけでなく、肌の状態や美容に良い影響を与えることがあります。例えば、過剰な体脂肪の減少は、顔のむくみや肌トラブルの改善に繋がる場合があります。
- 心血管の健康サポート
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血糖値のコントロールだけでなく、心血管疾患のリスクを低減する効果があることが確認されています。健康的な血糖値とともに、心血管系の健康を保つことは、美容にとっても重要です。血流が改善されることで、肌に必要な栄養素や酸素が供給され、ハリやツヤが増すことが期待されます。
服用方法
SGLT2阻害薬は、1日1回、朝食後に、水またはぬるま湯で服用して下さい。ただし、朝に飲み忘れた場合は1日飲まず、翌日から通常通り服用してください。
SGLT2阻害薬は服用すればすぐに効果が出るものではありません。脂肪を減らして体重減少を狙うには数ヶ月以上の服用期間が必要となります。
効果的な活用方法
SGLT2阻害薬の効果的な活用法は以下のようになっています。
- ダイエットプログラムとの併用
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ダイエットや体重管理プログラムに取り入れることで、食事制限や運動で得られる効果を高めることができます。特に、食べ過ぎや甘いものが好きな方には、SGLT2阻害薬がサポートとなり、無理なく体重管理を行いやすくなります。
- 血糖値のコントロール
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健康的な血糖値を保つことは、美容や体調管理に非常に重要です。使用することで、血糖値を安定させることができ、肌荒れやむくみなど、糖尿病から起こる美容トラブルの予防に繋がります。
健康的なライフスタイルの一環として 健康的な食事や運動を心がけると同時に、SGLT2阻害薬を取り入れることで、より健康的なライフスタイルを支えることができます。血糖値のコントロールや体重管理は、美容にも直結するため、総合的に美容効果が期待できます。
副作用と注意点
SGLT2阻害薬の主な副作用と注意点を以下に示します。
- 脱水症状
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尿と一緒に糖を排出することで尿量が増加し、トイレの回数が増加します。そのため、こまめに水分補給をしないと頻尿によって脱水症状を起こすことがあります。こまめな水分摂取を心がけるようにしましょう。また、水分補給を行うことで膀胱炎などの尿路感染症の予防にもなります。
- 膀胱炎などの尿路感染症
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糖分が尿から排泄されることで、尿路感染症や膀胱炎のリスクが増加すると言われています。尿量が増加して脱水になりやすいとも言われているため、こまめな水分補給が推奨されます。水分摂取は尿路感染症の予防にも有効です。
- 低血糖のリスク
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通常の使用では低血糖のリスクは少ないですが、インスリンや他の糖尿病薬と併用する場合には、低血糖が起こることがあります。
多量の飲酒は避けることが推奨されます。アルコールの分解には糖が使われており、大量の飲酒を摂取することで、低血糖を起こす可能性があります。脱力感、ふるえ、思考力低下などの低血糖症状が発生した場合には、糖分が多めに含まれたものを摂取して下さい。
こんな方におすすめ
- 体重を減らしたい方
- ダイエットをしたいが、食事制限や運動だけでは効果が見られない方
- 血糖値のコントロールが必要な方
- 健康的に血糖値を管理し、肌荒れや体調不良を予防したい方
- 健康的なライフスタイルを支えたい方
- 健康維持と美容を両立させたい方に最適です
料金表
注意事項
SGLT2阻害薬は主に以下のような方では服用することができません。他にもご不明点があれば、専門家にご相談していただくことが推奨されます。
- 妊娠・授乳中
- 2ヶ月以内に妊娠を予定している方
- 18歳未満の方
- 高齢者
- 著しく体力が低下している方
- 1型糖尿病、重症ケトーシスの方
- BMIが18.5未満の方
- 利尿剤を服用中