【薬剤説明】メトホルミン

目次

メトホルミンとは?

メトホルミンとは、1961年の発売から現代に至るまで、60年以上にわたって使用されている2型糖尿病の薬です。

肝臓と消化器で糖質の生成・吸収を抑制する働きがあり、血糖値の上昇を防ぐことができます。さらに、運動と同様の代謝効果を得られるため、優先的に糖質がエネルギーとして消化されて脂肪の蓄積を抑制できます。糖質の多い食事を取っている方におすすめのダイエット薬です。

日本糖尿病学会の「2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム(第2版)」では、インスリン抵抗性の糖尿病患者に対して、メトホルミンが第一選択となっています。またインスリン分泌不全が想定される患者に対しても、第二選択の治療薬と位置づけられており、非常に多くの場面で利用されている薬です。

メトホルミンにはAMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)という酵素を活性化させる力があります。AMPKは体全体のエネルギー量を調整する働きを持っています。メトホルミンの服用によって、エネルギーが体の中で効率よく使われるようになり、筋肉量を増やす効果が期待できます。

メトホルミンの服用方法

メトホルミンは、1日3回1回1錠朝・昼・晩、食後に服用します。

ただし、メトホルミンの減量効果は、効果が現れるまでに通常6ヶ月以上かかるとされており、継続的な服用が必要です。

おすすめの方

メトホルミンは主に以下のような方におすすめできます。

  • 血糖値が気になる
  • 炭水化物をよく食べる
  • ゆっくりとしたペースでバレずに減量したい
  • 食事や運動を継続的に管理できる
  • BMIが高めで肥満傾向がある
  • 食事制限や運動だけでは思うように痩せられない

メトホルミンの副作用

メトホルミンの主な副作用は以下になります。

  • 下痢
  • 食欲不振
  • 腹痛
  • 吐き気
  • 便秘
  • 貧血
  • 低血糖
  • 肝機能障害
  • 乳酸アシドーシス

メトホルミンとリベルサスの併用について

メトホルミンとGLP-1受容体作動薬(リベルサスを含む)は併用可能です。メトホルミン単独とGLP-1併用を比較した研究では、GLP-1併用の方がダイエット効果が高いことが示されています。ただし、併用によって副作用のリスクが高まる可能性があるため注意が必要です。

料金

シェアはこちらから
目次